中小企業のM&Aアドバイザーの超・雑日記vol.0002

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皆様、こんにちは。
世の中、お盆ですが、いかがお過ごしでしょうか?
先日このお盆の交通事情のニュースで面白いことを言ってました。
ここ数年、夏季休暇の分散化で、混雑の混和傾向だったのが、今年は様子が違うとのこと。
何故なのか?という深掘りはしてませんでしたが、その傾向が何らかの経済的な指標と相関があるのではないかと、とても関心があります。

さて、前置きはこのくらいにして、私は盆明けに重なるM&Aの契約・決済の準備が佳境であり、精神的にバタついているため、家の近所で過ごしております。
M&Aでは、契約に記載する、しないに関わらず、実に多くの決め事をします。

最重要決定事項は、勿論価格なのですが、
それ以外にも
譲渡対価に退職金を絡ませる場合の内訳の決定
現オーナー兼代表取締役の引継ぎ期間(その期間のタイトル、報酬)
現代表取締役が継続勤務の場合の報酬及び退職金の算定式
株式を一時一括売却でない場合の2回目以降の株式の売却(買取)価格(の決定の算定式)
取引先、従業員などへの告知のタイミングと方法
買い手様側すると不要な資産・関係会社の売却の合意
不要な契約の解除
現オーナー兼代表取締役の会社への貸付処理(その反対がある場合はその処理)
退任取締役と新任取締役の決定(その報酬なども)
譲渡(譲受)後或いは同時に定款変更する場合の準備
など上げればきりがありません。

今、まさに、その価格以外の細かなことを決定しながら、それに伴う書類の作成(作成いただくのは司法書士の先生)を行っており、変更があれば、それを相手方に伝え、了承ももらう。追加の書類を相手方に伝え、それを受け取り、チェックをする。その内容によっては、一旦合意したものを変更、相手の了承を得る。。。
的な有限(無限ではありません)ループ真っ只中なのであります。

私だけではなく、相手方のアドバイザー、そして売り主様、買い手様全員が間近に迫った最終決済に向けて、動いているのです。

さらに、上記の手続き、書類的なものだけではなく、別の部隊が、売り手様のキーパーソンを始めてとして、なるべく多くの従業員のキャクター(プライベートな情報を含む)や業務の役割について、譲渡後の新社長或いは新執行部へレクチャーすることも進んでいます。
決済(譲渡)後直ちに、全体会議が開催され、旧(現)社長と新任社長が全従業員に向けて、M&Aの経緯などの説明をするため、これも疎かにできません。

来たるべくXデーに向けて、関係者が同じ空間で過ごす訳ではありませんが、同じ方向に向けて、水面下で方方で着々と動いている。
そんなことを実感しながら執筆している夏の夕方です。